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継手を使った接合方法について!

おいらが、・・・

水槽の配管をするうえで、・・・

忘れてしまいがちなポイントをまとめたコーナーです!!

このカテゴリーを作った経緯については、下記の記事をご参照下さい!!
⇒ 新カテゴリー「配管についての覚え書き」を作りました!!


これまでにアップした、塩ビ管に関する覚え書きは次のとおりです!!
⇒ 水槽の配管に使う塩ビ管の種類(規格)について!
⇒ 水槽の配管に使う塩ビ管のサイズ(規格)について!
⇒ 塩ビ管の接続に使う継手について!
⇒ TS継手(90度エルボ)の各部の寸法について!
⇒ DV継手(90度エルボ)の各部の寸法について!
⇒ DV継手(ソケット)の各部の寸法について!



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今回は・・・

「継手を使った接合方法」について、・・・

「覚え書き」にまとめておきたいと思います!


(補足)
TS継手を使った接合ついては、「呼び径が13~40mm」の場合と、
「呼び径が50mm~」の場合では、若干接合方法が異なります。
おいら、TS継手を使った「呼び径が50mm~」のパイプの接合を
ほとんどしないので、ここでは省略しています。



ちなみに、・・・・

「継手」とは、こんなやつです。・・・・

塩ビ管の継手

左が「TS継手」で、右が「DV継手」です。



で・・・・



まずは、継手を使った接合「接着接合の原理」について・・・



まず、下の図をご覧下さい!!

継手を使った接合方法の原理

「接着接合」は・・・

継手の受口を奥に進むにつれて細くして、・・・

接着剤による塩ビ膨潤と塩ビの弾力性を利用したものです。

そのため、接着剤は管と継手にムラなく均一に塗布することが必要です。

接着剤を管と継手に塗れば、その表面に上の図で示したような・・・

厚さ約0.1mmの膨潤層ができ、この層により管は流動的に差し込まれます。

差し込み後、管と継手の各膨潤層がからみ合い接着面を一体化させ、・・・

接着剤の乾燥と共に接着強度が高まります。



長々と書いてしまいましたが・・・

要は、・・・・

「継手」の形は、接合強度をより確実にするために・・・

緻密に計算され、さまざまな工夫がほどこされているので・・・

適量の接着剤を塗り・・・

しっかり差し込んでくださいよ・・・・

という意味です!!



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ここからは・・・・



作業の手順です!!



(手順 1)

まず、使用する「塩ビ管」は必ず「面取り(「糸面取り」とも言います。)」します。

こんな感じで・・・

「塩ビ管」を「面取り(糸面取り)」した状態

「面取り」をしていないと・・・

接合時に、継手受口の接着剤を削り取ってしまい、・・・

接合不良の原因となります。

ここ・・・大事なトコかと!!!



「面取り幅」は、・・・

呼び径「30mm以下」のパイプのときは「約1mm」、・・・

呼び径「30mm以上」のパイプのときは「約2mm」

が標準です!!



おいらが使っている「面取り工具」については、下記の記事をご参照下さい!
⇒ 塩ビ管の面取り用工具


「面取り」をおこたった場合の接合不良については、・・・
下記のページをご参照下さい!!
⇒ 膜張り現象による接着不良について



(手順 2)

継手の受口の内側と、接合する塩ビ管の接着剤を塗る部分を・・・

乾いたウエスなどできれいに拭きあげます。

特に水分、油分は十分に拭き取っておかなければ、

接合不良の原因となります。



(手順 3)

接合する塩ビ管の「継手受口の長さ」の部分にマジックで印をつけます。

接合する塩ビ管の「継手受口の長さ」の部分にマジックで印をつけます。


接合する塩ビ管の「継手受口の長さ」の部分にマジックで印をつけます。

この印のことを「標線」とも言います。



そうそう、「継手受口の長さ」は、下の図で示した部分です。

継手受口の長さ



ちなみに、標準的な「継手受口の長さ」は、次のとおりです。


TS継手の「継手受口の長さ」
・呼び径13mmのパイプ = 26mm(継手受口の長さ)
・呼び径16mmのパイプ = 30mm(継手受口の長さ)
・呼び径20mmのパイプ = 35mm(継手受口の長さ)
・呼び径25mmのパイプ = 40mm(継手受口の長さ)
・呼び径30mmのパイプ = 44mm(継手受口の長さ)
・呼び径40mmのパイプ = 55mm(継手受口の長さ)

DV継手の「継手受口の長さ」
・呼び径40mmのパイプ = 22mm(継手受口の長さ)



(手順 4)

「塩ビ管用接着剤」を薄く塗ります。

塩ビ管用接着剤



接着剤を塗る順番は、・・・

(1)継手の受口の内側
(2)接合する塩ビ管の接着面

の順です。

継手の受口の内側に接着剤を塗る

接合する塩ビ管の接着面に接着剤を塗る


塗りムラがないように円周方向に均一に塗ります。



参考までに・・・接着剤の標準使用量単位はこんな感じです。

・呼び径13mmのパイプ = 0.8g
・呼び径16mmのパイプ = 1.0g
・呼び径20mmのパイプ = 1.3g
・呼び径25mmのパイプ = 2.0g
・呼び径30mmのパイプ = 2.4g
・呼び径40mmのパイプ = 3.5g

これを見れば・・・
配管のプロは、厳格な基準の下に作業を行っていることがわかります!!



(手順 5)

接着剤を塗り終わったら、・・・

直ちに塩ビ管を継手に差し込みます。


上手に接合するコツは、・・・

・一気に差し込むこと
・ひねらず差し込むこと

です。



このとき、下の図のように、継手の奥までキッチリ差し込むようにします。

継手の奥までキッチリ差し込む


継手の奥までキッチリ差し込む



接合後、・・・

接着剤がハミ出している場合は、直ちに拭き取ります。



塩ビ管を接合する場合は、「抜け戻り」が起こることがあるので、

奥まで差し込んだら30秒ぐらい(呼び径40mm以下の場合)力を加えておきます。


まあ、一つ一つの作業をしっかり行うことが大切かと・・・


以上、継手を使った接合方法の覚え書きでした!!

では、また・・・



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